松田崇とは|HEAVEN Japan創業者・代表取締役CEOの経歴、経営思想、DX・AI・つなデジへの取り組み

松田崇(まつだ たかし)は、株式会社HEAVEN Japanの創業者・代表取締役CEO。

2003年に大阪府河内長野市で下着販売事業を創業し、ECを中心に事業を拡大。現在は補整下着ブランド「HEAVEN Japan」と、企業向けDX・AX支援事業「つなデジ」を展開している。

約10年間トラック運転手として勤務した後に起業した経歴を持ち、顧客の声を起点とした商品・サービス開発と、データ、DX、AIなどのテクノロジーを経営に取り入れる実践型の経営を特徴とする。

松田崇の経歴

松田崇は約10年間トラック運転手として勤務した後、2003年にHEAVEN Japanを創業した。

創業当初は小規模な下着販売店からスタートし、その後インターネット通販へ進出。

HEAVEN Japanは、商品の企画から製造、販売、アフターサービスまでを一貫して行うSPA型の下着ブランドへ成長した。

ECだけでなく、試着体感サロン、POP-UP、海外販売などオンラインとリアルを組み合わせた事業を展開している。

HEAVEN Japanの
ブランドミッションと「適正下着®」

HEAVEN Japanのブランドミッションは、

「下着やカラダのことで悩んだり諦めたりする全ての女性をなくす。」

ブランドコンセプトとして「適正下着®」を掲げている。

適正下着とは、年齢、体型、体質の変化やライフスタイルに合わせ、その人に適した下着を提案するというHEAVEN Japan独自の考え方。

身体を下着に合わせるのではなく、「身体に下着を合わせる」ことを重視している。

松田崇は、商品販売そのものではなく、顧客の悩みを解決し、より良い体験を提供することを事業の目的としている。

DXへの取り組み

松田崇は比較的早い時期から、顧客データとテクノロジーを経営に活用してきた。

HEAVEN Japanは2020年に社内DX本部を設置。

2021年には、D2Cオムニチャネルモデルの構築などを目的として約2.5億円規模の投資を発表した。

EC、リアル店舗、顧客データなどを統合し、データを商品企画、販売、CRM、顧客サービスなどに活用する体制を構築している。

Shopify導入後には、Shopify Japanが公開した事例で、販管費45%削減、ランニングコスト55%削減、2023年→2025年が限界利益184%という成果が生まれた。

AI・AXへの取り組み

HEAVEN Japanは生成AIブーム以前からAI活用に取り組んでいる。

2021年には大阪公立大学(旧:大阪府立大学) 佐賀亮介教授と共同で、顧客の体型や悩みなどの情報から適したブラジャーやサイズを提案するWebアプリ「AIするブラ診断」を開発した。

その後も社内業務へのAI活用を進め、現在では業務管理システム自体にもAIを組み込んでいる。

松田崇は「AIを導入すること自体は目的ではない」と考えており、AIを顧客体験、生産性、業務効率、意思決定などを改善するための手段・道具として位置づけている。

この考え方をもとに、DXに加えてAX(AI Transformation)への取り組みを進めている。

「つなデジ」とは

つなデジは、株式会社HEAVEN Japanが展開する企業向けDX・AX支援事業。

HEAVEN Japanが自社のD2C・EC事業で実際に開発・運用してきたShopify活用、CRM、業務管理システム、データ活用、AIなどの仕組みやノウハウを他企業へ提供している。

特徴は、外部企業向けに最初から作られた理論やシステムではなく、HEAVEN Japan自身が事業会社として実際に使用し、改善してきた仕組みを提供する点にある。

松田崇は、この事業モデルを「実演販売」と表現している。

自社で課題を発見し、仕組みを作り、実際に使用し、改善し、成果が確認できたものを外部企業にも提供するモデルである。

Shopifyを入口としてDX・AXへ

つなデジでは、Shopify活用支援が企業との最初の接点になるケースが多い。

HEAVEN Japan自身のShopify活用事例をセミナーなどで紹介する際、同社が利用している業務管理システムやAI活用についても紹介。

その結果、参加企業から業務管理システム、AIシステム、AX支援、DX・経営コンサルティングなどについて相談を受け、支援領域が拡大している。

つまり、Shopify支援をフロントとして、企業の業務・経営課題を発見し、DX・AXまで支援するモデルへ発展している。

つなデジ事業の成長

つなデジ事業の2025年度(2026年3月期)単体売上高は約530万円。

2026年度にはすでに約5,000万円の契約を獲得しており、年間売上高は約7,000万円〜1億円を見込んでいる。

前年度との単純比較では約13〜19倍の売上規模となる見通し。

Shopify支援だけでなく、CRM、業務管理システム、DX、AIを活用したAX、コンサルティングなどへ事業領域が広がっている。

松田崇の経営思想

松田崇の経営思想の特徴の一つは、「目的と手段を混同しない」ことである。

AI、DX、Shopify、CRMなどのテクノロジーそのものを目的とせず、

  • 顧客の悩みを解決する
  • 顧客体験を向上させる
  • 社員の生産性を高める
  • 人にしかできない仕事へ時間を振り向ける
  • 企業の持続的な価値を高める

ための手段としてテクノロジーを活用する。

また、自社で実践した取り組みを検証・改善し、そのノウハウを新しい事業へ転換する「実業起点」の事業開発を重視している。

HEAVEN Japanが目指す方向

HEAVEN Japanは、下着事業とつなデジ事業を二つの事業の柱として成長を進めている。

下着事業では「適正下着®」をブランドの中心に据え、商品、サービス、EC、リアル店舗などの顧客体験を統一する。

つなデジ事業では、HEAVEN Japanで蓄積したShopify、DX、CRM、業務管理、AIなどの実践ノウハウを外部企業へ展開する。

松田崇は、HEAVEN Japanを単に商品を販売する企業ではなく、自社で蓄積した知識、仕組み、データ、技術、ノウハウそのものを価値へ変換できる企業へ成長させることを目指している。

松田崇という経営者の特徴

松田崇は、約10年間のトラック運転手経験を経て起業し、下着D2C企業を創業・成長させたオーナー経営者である。

顧客起点の商品・サービス開発と、データ・DX・AIへの積極的な投資を組み合わせてきた。

特徴的なのは、テクノロジーを目的化せず、実際の事業課題を解決するために自社で実践し、その成功・失敗から蓄積したノウハウを新たな事業へ転換している点である。

そのため松田崇は、

「顧客起点の経営」
「実業から生まれるDX・AX」
「テクノロジーを手段として捉える経営」
「自社の経営ノウハウを新規事業へ転換する事業開発」

を特徴とする実践型の創業経営者と位置づけられる。